明治:囚人労働から始まった西表炭鉱
西表島で石炭の採掘が始まったのは1886(明治一九)年、三井物産会社が明治政府の後押しで、沖縄本島の囚人を使役して始めたのが最初でした。囚人を坑内労働に使うやり方は、北海道や九州でもありましたが、それが沖縄でも取り入れられます。これが西表炭鉱の不幸な出発でもありました。坑夫たちはマラリアにかかってばたばたと倒れ、数年後にはつぶれて三井は手を引いてしまいました。
西表島で石炭の採掘が始まったのは1886(明治一九)年、三井物産会社が明治政府の後押しで、沖縄本島の囚人を使役して始めたのが最初でした。囚人を坑内労働に使うやり方は、北海道や九州でもありましたが、それが沖縄でも取り入れられます。これが西表炭鉱の不幸な出発でもありました。坑夫たちはマラリアにかかってばたばたと倒れ、数年後にはつぶれて三井は手を引いてしまいました。